7月20日、朝目覚めたら右肩に強い痛みがあった。こんなことは未だかつて経験したことがない。まったく訳がわからない。子供のころ寝違えた経験があったので寝方が悪かったのかもしれないと、そのときは自分を納得させ、痛みをこらえながら営業に臨んだ。
ありがたいことに日にち薬で痛みの方は徐々に緩和されてはきたが、右腕を持ち上げた状態にすると違和感を強く感じる。はやく万全の状態にもどるとことを祈りつつ、7月27日、お客様と肩の痛みについて話していると「四十肩ではないか」とのご指摘。
私は鋏を動かす仕事をしていても腱鞘炎になったことがないくらい、この仕事と相性がいい。
四十肩など原因もなく発症するものなのだろうかと考えながら仕事をしていると、先週の土曜日のことを思い出した。
その日は新規のお客様の納品。頭にカツラを装着した状態でカットしていく。
通常はまっすぐに座った状態で切るので、腕の位置を極端に挙げることはない。が、この日は違った。
しかしそのお客様はお疲れだったのだろうか、首を垂れた状態で気持ちよさそうにされている。一通り長さを切り、仕上げのカットをしようと左側から切ろうとすると、私は体を左に傾け、右腕を自分の耳にくっつくくらい挙げ、体に悲鳴を上げさせていたのだ。それが7月19日のことだ。
痛みの原因を特定できたことは喜ばしいが困ったことが一つある。
それはそのお客様はサポートクラブで2台持ち。このまえは1台目を納品したにすぎず、もう1台未納品が残っているのだ。
そのお客様がまた船をこいだらどうしよう。あの痛みはつらい。
京都店 川北(49)