第12回:生き残り戦略

Market Report Vol.12

市場の展望-第12回

 かつらの販売を担う一経営者として、業界の「過去の経緯」「現在の状態」「これからの市場の展望」 について、私自身の抱く希望や危機感も含めて、思うところを徒然に書いてみたいと思います。
これは、社長の思いであり、我が社の経営環境、経営理念、経営目標の再確認でもあります。

代表取締役 島田広夫

生き残り戦略

まとめとして、将来、零細企業は淘汰され、ますます大手の独断場かもしれませんが、大手にしても、このままの高価格帯販売を続ければ、売り上げ規模、数量ベースでも下降線をたどるのではないでしょうか。
また低価格販売に軌道修正は、採算性や規模の拡大にも無理があるように思います。

【店舗型専門店】

・小規模専門店では15万円~20万円の販売価格への特化。家族経営1店~2店。
・中規模専門店では25万円~30万円の価格帯への特化。特定地域1番店、3~5店、あるいは低価格品と中間価格品の品揃えと顧客層の自由選びから幅広い品揃え、広範囲地域10店。 あるいは、高機能、高価格製品と高いサービス、高級店舗の地域特化型、大都市特化型など。

【無店舗専門店】

広告を打ち、自宅まで出張販売。1人の理容室改造車両による移動販売形。地域フランチャイズが考えられる。
私が最も興味のある形態として類似異業種と連携型。例えば全国展開をしている異業種チェーンとタイアップするのはどうか。駐車場スペース、専用ルームをつくる広さの許容性、広告販売のノウハウ、顧客管理ノウハウ等々。

当業界にとっても1番の悩みは広告費の負担が重く、もしも広告費を減らす事が出来るなら、それがそのまま営業利益とかわるのは大変な魅力となります。 5年後また10年後の当社とこの業界が非常に楽しみです。
逆境ほど楽しくなります。

2015.12.17 つづく